税理士試験当日が迫ってきました。僕もそうでしたが、当日の緊張感は物凄いものがあります。
今回は、当日の緊張感を緩和し、全力を出せるように、持ち物や心構えなどを働きながら5科目合格した経験からお伝えします。
・税理士試験当日の持ち物をリストで解説
・合格するための心構えも解説
これを見ている方は税理士試験に挑戦する方々だと思います。税理士試験は長いマラソンのようなもの。途中で離脱する人も多くいます。まずは、ここまで来たことが素晴らしいです。あとは本番の2時間で全力を出すだけ。そのための持ち物リストをまとめましたので、合格を掴みたい人は見てください。
当日の持ち物(共通して重要)
受験票
受験票は受験のため必須です。もしも忘れた場合は、会場で対応してくれますので、諦めないようにしてください。そのときに受験番号がわかるように、事前に携帯で撮影しておくようにしましょう。
黒or青のボールペン(消えないもの・予備必須)
解答書き込み用に黒or青のボールペンが必要です。解答用紙の枠や下線が黒なので、対比で見やすいように僕は青を使っていました。普段使い慣れているものを持って行って下さい。
また、予備は必ず用意しましょう。最低でも2本、出来れば3本以上用意しておくと安心です。
電卓(予備あった方がベター)
普段使い慣れた電卓を持っていってください。これもアクシデントに備えて、予備を持っていきましょう。予備も配列が全く同じものを用意してください。
予備がない人は、水分などでダメにならないようにタオルにくるむなどして、故障対策をしておくことをオススメします。
時計orストップウォッチ
時間を確認するための時間を削減するためにも文字盤が大きくて見やすいデジタル時計やストップウォッチを用意すると良いです。
また、ストップウォッチの場合は試験開始時にセットを忘れると気づいたときに焦ってしまうので、ストップウォッチのボタンに手をかけた状態で開始の合図を待ちましょう。
スマホ
試験会場までの道のり確認や緊急時の連絡用にスマホは必要です。
また、試験後にはスマホで支えてくれた人に受験終了の報告をしましょう。
財布
何か忘れ物があっても、財布やお金があれば何とか対応できます。財布は持っておくようにしましょう。
飲み物
当日は8月で非常に暑いです。熱中症対策のためにも飲み物は必ず用意しましょう。
なお、試験中に飲むことができる飲料が2022年までの「700ml以下の蓋付きペットボトル1本」から、2023年から「1ℓ以下」に変更になっています。夏場の暑い時期の試験に配慮したのでしょう。
試験中の飲食は原則禁止としていますが、水分補給のため「1ℓ以下の蓋付きの容器に入った飲料」1本に限り、試験中、自己の責任において、机上に置いて飲むことを認めます。ただし、ペットボトルカバー等の使用は認めません。
国税庁HP「令和6年度税理士試験受験案内」から抜粋して引用
ただし、コーヒーや緑茶など利尿作用のある飲み物は避けましょう。試験中に尿意を催してしまい、トイレに行く必要が生じたら大問題です。トイレで時間をロスしたら合格は難しいです。おすすめは水や麦茶などカフェインによる利尿作用のない飲み物がお勧めです。
なお、試験前には必ずトイレに行き、試験中に尿意を感じることがないようにしましょう。
セロハンテープ
受験票を机の上に止めるために使います。何かの拍子で受験票が落ちてしまったら、拾ったりする時間がロスになります。そのタイムロスをなくすためにも、セロハンテープは持っていきましょう。
合格への強い意志
必須の持ち物の最後は強い意志です。税理士試験はたった2時間ですべてが決まります。また、合格ライン1点の中に多くの受験生がいます。
合格に必要なのは「最後の1分1秒まで1点でも多く取に行く強い意志」です。
これを持って勝負に行きましょう。あなたを待つのは「合格」の2文字です。
当日の持ち物(人によってあった方が良い)
ハンカチ・タオル
会場のトイレには手をふくペーパータオルなどがない場合もあります。自前のハンカチ・タオルを持っていく方が安心です。
また、8月は非常に暑いですから、試験会場まで行くのに汗をかくでしょう。汗をかいた状態で受験すると気持ち悪く効率が下がります。汗を拭くためにも、ハンカチ・タオルは持っておきましょう。
着替え
汗対策に着替えを持っていくことも効果的です。試験前にトイレなどで着替えてください。
特に台風が接近する可能性もあり、会場に行くまでにかなり濡れる可能性もありますから、着替えを持っていく方が安心です。
傘(折り畳み傘)
試験当日、どのような天気予報であっても雨が降る可能性はあります。もし降っても問題ないように折り畳み傘を鞄に入れておくと安心です。
なお、台風が接近する可能性もありますので、傘を含めた雨具対策を十分にして当日に備えてください。
昼食・間食
試験が昼をまたぐ方は、会場近くで買って食べることは難しいでしょうから、事前に昼食を準備しておきましょう。
ただし、食べる量は少なめにしましょう。食べ過ぎると消化にエネルギーを使ってしまい頭が回らなくなります。そして、血糖値が上がりすぎると睡魔に襲われます。
また、食べ過ぎで便意に襲われた場合は、非常に不利になります。便意を我慢して問題を解いても集中できませんし、試験中にトイレに行けば時間をロスして合格は難しいでしょう。合格のためにはトイレマネジメントも非常に重要です。
僕は試験当日はウィダーインゼリーやカロリーメイトなどにより最低限のエネルギー補給で済ましていました。
修正テープ・修正液(個人的には不要)
回答に当たって修正テープや修正ペンで修正をしても良いことになっていますが、個人的には持ち替えや修正に時間がかかるためオススメしません。間違えた部分を消すのは二重線で消せば十分です。
ただし、普段から利用している方で、この方が効率的に解答できるという方は普段のやり方に合わせて使ってください。
色ペン・鉛筆(個人的には不要)
色ペンや鉛筆は解答用紙には使えません。問題用紙には使えますが、これも持ち替えなどの時間ロスになるので個人的にはオススメしません。
ただし、これも修正テープ等と同様に普段から利用していて、問題文を読むのに使った方が効果的である方は、普段のやり方に合わせて使ってください。
使用が禁止されているもの
ホッチキス(令和3年から)
ホッチキスは昔は使用可能でしたが、令和3年から使用不可になっていますので注意してください。
ウェアラブル端末・下敷き・耳栓・タオル・扇子
これらのものは試験中は机上に出せないので注意しましょう。
スマートウォッチ等のウェアラブル端末、タブレット端末、スマートフォン等の通信機器(必ず電源を切ること)、法規集、下敷き、耳栓、タオル、扇子等のものは、机上及び机の中に置かず、全てかばん等にしまってください。
国税庁HP「令和6年度税理士試験受験案内」から抜粋して引用
当日の心構え
早めに試験会場に到着する
試験に遅刻したり受験できなければ、どんなに能力のある人でも合格できません。遅刻がないように試験時間まで余裕をもって会場に到着しましょう。30分は余裕を持っておくことをオススメします。
開始前にトイレに行く
試験中に尿意や便意を催したら大問題です。飲料・食べ物を調整することも大事ですが、それだけでなく、必ず試験前にトイレに行っておきましょう。
解答用紙の枚数でボリューム把握
開始前に解答用紙が配られます。配られたタイミングで名前を書きながら枚数でボリューム把握をしましょう。
大問の数、全体のある程度のボリュームがわかるので、大まかに時間配分はできます。解答用紙を配られたタイミングから勝負は始まっていると考えましょう。
まずは問題の素読み
問題を素読みして解答の骨子を浮かべましょう。特に理論問題については、立場、時系列に注意して問題を読みましょう。売り手のことなのか、買い手のことなのか、今期か来期か、など読み間違いをしてしまうと致命的です。
①問題の最後(何を問われているのか)をまず読む
②問題の全体を読む
③回答の概要と根拠条文の頭出しをする
④もう一度問題を全部読み、概要と条文に間違いがないか確認する
⑤解答を書く(優先順位の低い根拠条文の記入は後回し)
わからない問題は後回し
2~3回読んで解法が分からない問題や解くのに過大な時間がかかる問題は勇気をもって後回ししましょう。僕も所得税で10点分くらいある大問を全て落としましたが合格できました。
「自分が解けない問題は周りの受験生も解けない」という」割り切りが大切です。
最後まで諦めない
税理士試験は相対評価。受験生の中で上位に入れば合格です。自分があまり点が取れなくても周りよりも少しでも点を取れれば合格です。
税理士試験では非常に難易度が高い問題が出ることがあります。問題が解けないからと言って諦めるのではなく、「最後の1分1秒まで1点でも多く取に行く」という気持ちを持ってください。
税理士試験は本番の2時間で全てが決まります。この2時間で最大限のパフォーマンスが出せるよう、持ち物などは事前にしっかり準備して下さい。皆様の合格を心から祈っています。自分への自信を胸に、合格を勝ち取って下さい。
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