税理士試験は8月に実施されますが、合格のためには5月以降の3か月間の直前期の過ごし方が非常に大切です。
この時期は「どうすれば合格できるか?」「どの予備校を活用すればいいか?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
僕は直前期を適切に過ごすことで働きながら税理士試験5科目に合格しました。
今回は、税理士試験の直前期の過ごし方と活用すべき予備校の直前対策コースについて解説します。
・直前期は問題演習、改正論点把握が必須
・予備校直前対策コース比較(大原、TAC、スタディング)
・大原生、TAC生以外はどちらかのコース受講がオススメ
・大原生、TAC生も「スタディング」直前対策コースが破格のサービスでオススメ
・「スタディング」合格祝金がモチベーションにも繋がる
税理士試験は直前期の過ごし方が合否を分けます。この記事を読めば合格するための直前期の過ごし方がわかります。合格を掴みたい人は最後まで読んでください!
税理士試験直前期の過ごし方
税理士試験直前期の過ごし方のポイントをまとめて、順番に説明していきます。
・他の受験生に勝つことを意識する
・問題演習量をこなす
・必要な範囲の理論を暗記する
・改正論点、話題の論点を抑える
・試験員対策をする
・直前対策模試を受ける
他の受験生に勝つことを意識する
税理士試験は相対評価の試験です。各科目で受験生の上位10〜15%程度に入らなければ合格できません。従って、他の受験生に勝たなければ合格できないのです。基本的に他の受験生が抑えるべき問題は抑えつつ、一部の人しか取れない問題でも点を取る必要があります。
何年もその科目を勉強している人もいて、人生を賭ける覚悟で望んでいる人も多いです。その中で上位に入らなければなりません。ここから説明するポイントは全て他の受験生に勝つことを目的とした内容です。難しいことを書きますが、税理士試験に合格するためには、それだけの努力が必要であるということです。
問題演習量をこなす
税理士試験は1科目2時間です。基本的に時間が足りず、解答にかなりのスピードが求められます。
基本的に問題を見て回答をすぐに判断なければいけません。それができるようになるには、その問題と同様の問題を過去に解いたことがある状態が理想です。
大切なのは、他の受験生が解いたことがあるが自分は解いたことがない問題をなくすことです。そういった他の受験生が取る問題を落としてしまうと合格は難しいです。
そのために、問題演習量が大切です。僕は直前期(試験の3か月前)からは毎日総合問題を1問解くことを推奨しています。
解く問題は、予備校の模擬試験・問題集・過去問です。これを抑えれば、他の受験生の大部分が解ける問題は抑えられるため、本番は自分がわからない問題は他人もわからないという自信を持って臨めます。
①予備校の模擬試験:改正論点等も踏まえて予想問題を出題
※スタディング直前対策講座も破格でオススメ!
②過去問:過去の本番で出題された問題、本番の感覚を掴める
③予備校の問題集:問題演習量をこなすために問題集も抑える
必要な範囲の理論を暗記する
税理士試験合格には理論暗記は必須です。特に他の受験生が抑えてくる理論が書けなかった場合は合格は無理です。
予備校のAランク、Bランクは必須で暗記しましょう。科目によっては理論問題集範囲全てを暗記する必要もあります。
理論は周回数が精度に直結するので直前期はひたすら周回が大切です。
▼僕の理論周回ペース(参考)
大切なのは空いた時間は少しでも理論暗記をすることです。僕は食事中も暗唱していました。
改正論点、話題の論点を抑える
税理士試験には改正論点や直近で話題の論点がかなりの頻度で出題されます。
例えば、令和2年度所得税法では、当時大きく話題になっていた「競馬の払戻金の課税区分(ハズレ馬券購入代金を経費計上できるか)」の問題が出ました。
合格するためには、このあたりをしっかりと抑えなければなりません。
大切なことは、他の受験生が抑える論点を抑えることです。他の受験生が抑えていて自分が抑えていない論点がある場合は、それが出題された時点でほぼ合格は難しいです。
試験員対策をする
税理士試験は試験員(試験作成者)が3年程度で変わり、その試験員によって問題傾向が大きく変わります。従って、試験員の専門分野や問題傾向を把握する必要があります。
ここでのポイントも改正論点を同じになりますが、他の受験生が抑える論点を抑えて、みんなが解く問題を確実に解くことです。
・基本論点
・予備校で重点的に対策された問題
・直前期の模試で出題された問題
税理士試験は相対評価。大切なのは皆が取る問題を取ることです。
直前対策模試を受ける
税理士試験は2時間で全てを出し切らなければなりません。試験当日が初めてであれば緊張で力が出せません。必ずミスも出ます。
当日に平常心で受けるためにも、普段の問題演習は出来る限り本番と同じ状況を想定して受けましょう。また、予備校の直前対策模試を受講しましょう!
直前対策模試は予備校の先生方が本試験を予想して問題を作成しており、合格に必要な対策が詰まっています!
直前対策模試を本試験のつもりで受けましょう!本番を想定した演習の数が合格に直結します!
予備校の直前対策コース比較(2024年最新)
税理士の直前対策でどの予備校を活用したらいいか迷う方もいると思います。今回は大手2校「資格の大原」「TAC」と最近話題の「スタディング」についてまとめました。
※2024年版最新に更新済みです
▼予備校直前対策コース(右スクロール)
大原直前パック | 大原模試パック | TAC直対講義 | スタディング直対講義 | |
---|---|---|---|---|
受講方法 | 通学・通信 | 通学・通信 | 通学・通信 | 通信のみ |
開始時期 | 5月上旬 | 6月中旬 | 5月上旬 | 4月下旬 2024年開始済 |
内容 | 模試12回程度 講義7回程度 | 模試8回程度 講義1回(ヤマ当て) | 模試10回程度 講義10回程度 | 模試6回程度 過去問3回程度 |
税込価格 | 簿財所法相:80,000円 消:51,000円 酒国住事固:38,000円 | 簿財所法相:36,000円 消:36,000円 酒国住事固:27,000円 | 簿財所法相消:80,000円 酒国住事固:50,000円 | 簿財2科目セット: 法消相国: ※各種割引利用 |
割引特典 | 大原生割引あり | 大原生割引あり | ー | ・無料体験10%オフクーポン ・合格祝金10,000円 |
オススメ | 本コース未受講 | 費用を抑えたい人 | 本コース未受講 | ・簿財受講の人 |
資料請求 | 資料請求 | 資料請求 | 資料請求 | 無料体験 |
申し込み | 申込はこちら | 申込はこちら | 申込はこちら | 申込はこちら |
資格の大原
・圧倒的な合格実績(官報合格者の半数以上が利用)
・合格に必要なこと全てをカバー
・直前対策パックと模擬試験パックを選択
圧倒的な合格実績
税理士試験予備校の最大手である「資格の大原」。大原のオススメポイントはまず何と言っても圧倒的な合格実績。例年、税理士試験の官報合格者(5科目合格)の半数程度が大原生です!
合格に必要なことを全てカバー
大原は圧倒的な合格実績があるからこそ、合格に必要なことを全てカバーしてくれます。
模擬試験の回数が多く、本試験を想定した問題演習ができます。また、受験者数の多い大原の模擬試験の順位により自分のレベルが判断できます。大原の模試で上位30%に入っていれば合格水準とされており、自分の順位を把握しながら本試験に向けた準備を進めることができます。
また、優秀な講師陣や長年のノウハウにより改正論点把握・試験員対策が充実しています。また、理論暗記もこの範囲を押さえておけば問題ないという範囲を示してくれます。受験生の大部分が大原生であるため、大原が抑える論点を抑えておけば問題ないという安心感があります。
僕も大原を利用することで働きながら5科目合格できました!
直前対策パックと模擬試験パックを選択
直前対策コースについて、講義回数の多い「直前対策パック」と模擬試験を中心に受講する「模擬試験パック」を選択できます。
直前対策パック:大原通年コースの5月以降と同じ内容を受講
模擬試験パック:大原通年コースの6月以降の模試とヤマ当て講義を受講
TAC
・高い合格実績(大原とTACで9割程度)
・大原と同じく合格に必要なこと全てを網羅
・全国公開模試が税理士試験最大級の模試
高い合格実績
TACは合格実績を2022年(令和3年)までしか公開していませんが、2022年の税理士試験で官報合格した620人のうち、TACの受講生は289人(46.6%)です。
大原の合格者占有率が50%以上なので、TACと大原で90%以上を占めており、税理士合格者のほとんどが大原かTACを受講しています。
合格に必要なこと全てをカバー
TACも高い合格実績があり、大原と同じく直前対策に必要なことを全てカバーしてくれます。
カリキュラムを見ると大原よりも講義回数が多く模試回数が少ないので、「アウトプット重視の大原・インプット重視のTAC」と言えるでしょう。
全国公開模試が税理士試験最大級
TACの全国公開模試が税理士試験の最大級の模試で、2022年の受講者は9,2581人(税理士受験生28,853人の32.1%)です。
パックではなく全国公開模試1回だけでも受けられるので、大原生も受けておいて損はないと思います。
・税理士試験最大級模試(受験生の約1/3)
・1科目4,000円で受験できる
・会場受験は6/16(金)〜6/18(日)
・全国32会場で実施
・自宅受験もできる(6/7発送、6/20必着)
・毎年、出題問題が本試験に的中
僕は大原生ですが受験仲間にはTAC生も多くいました。どちらも実績のある素晴らしい予備校ですね。
スタディング
・問題演習中心(取捨選択を重視)
・利用者が増加(抑えるべき問題)
・費用が圧倒的に安い
・割引制度が充実、合格祝金が凄い
問題演習中心(取捨選択を重視)
スタディング直前対策講座は1科目あたり9講座(模試6回、過去問対策3回)で、問題演習と解説がセットです。
・ガイダンス1回、模試6回、過去問対策3回
・各回の解説動画を視聴可能
・問題、答案用紙、解答解説のPDFデータ
※印刷環境がない方は冊子版オプションの利用がオススメ
解説は問題の取捨選択を重視しています。解くべき問題と解かない問題を明確に区分しています。
税理士試験は2時間しかなく基本的にすべての問題は解けないため問題の取捨選択は合格のために非常に重要です。
スタディング直前対策は合格に必要な能力を鍛えられる効果的な内容と言えるでしょう。
利用者数が急増中
スタディングは川口春奈さんのCMで最近話題で、会員数は急増しています。
2023年度の税理士試験合格体験記には488名が掲載されており、かなりの受講者が合格しています。特に簿財2科目セット(中村先生)のコースが人気です。
【簿財2科目合格】みんなが解ける問題を必ず解けるようにすれば合格できるという中村先生の言葉を信じて、スタディングの内容を完璧にした結果、合格を勝ち取ることができました。
スタディング税理士講座合格者の声(2022年 あろえさん)から引用
上に書かれているように、簿財2科目コースの中村先生は「みんなが解ける問題を必ず解けるようにすれば合格できる」という考えです。簿財についてはこれが真理だと思います。
では、「みんなが解ける問題」とはなにか?
・基本論点
・予備校で重点的に対策された問題
・直前期の模試で出題された問題
そう、「直前期の模試で出題された問題」は皆が解いてきます。
最近利用者が急増しているスタディング。特に簿財については人気でかなりの受講生がいるようです。簿財については、スタディングの直前対策コースの問題は対策しておくべき問題になってくると思われます。
費用が圧倒的に安い
スタディングの特徴は費用が圧倒的に安いことです。校舎を持たずに通信講座に特化することで運営コストを削減し、低価格を実現しています。
特徴的なのは、通年の簿財2科目で59,800円のコース(2年目の受講は無料)です。大原・TACの1科目20万円程度、2科目40万円程度と比べると破格の値段です。
この簿財2科目コースが圧倒的に人気で、スタディングだけを利用して簿財2科目合格をしたという合格者の声もあります。
直前対策コースも簿財2科目(9講座×2科目=18講座)が21,600円で受講できるという超お買い得プランです。
※1科目9講座のうち3講座は過去問対策です。他の予備校を利用している場合は範囲が重なりますので注意してください。
割引制度が充実、合格祝金が凄い
スタディングは割引制度が充実しています。通信講座で経費がかからないため拡大戦略を取っているのでしょう。
スタディングの最新のキャンペーン情報をお伝えします。
✅無料体験で全商品10%オフ
➡無料登録はメールアドレスのみ(個人情報不要)
✅他社講座からの乗り換えで20%オフ
✅学生割引で全講座20%オフ
✅合格祝い金が1科目1万円もらえる
無料体験で10%オフクーポン
▼無料体験講座に登録するだけで10%オフクーポンが獲得できます。無料登録はメールアドレスを入力するだけ。個人情報の入力は不要です!
他社講座からの乗り換えで20%オフクーポン
▼他社講座からの乗り換えで20%オフクーポンを獲得できます
学生割引で20%オフクーポン
▼学生は学生証を登録するだけで20%オフクーポンを獲得できます
合格祝金制度で1科目10,000円もらえる
▼合格祝金制度で税理士試験に合格した場合1科目10,000円もらえます。
スタディングの合格祝金制度は合格のためのモチベーションにもなります。価格も破格ですから活用して損はないと思います!
予備校の選び方
▼結論として直前期の予備校の選び方をまとめます
①大原・TAC通年コース受講生➡️カリキュラムを確実にやろう!簿財受講生は「スタディング」受講を検討!
②大原・TAC通年コース受講生以外➡️大原・TACの直前コース受講がオススメ!
大原・TAC通年コース受講生
大原・TACの通年コースの受講生は直前対策時期に合格に必要なことは全て対応してくれます。
大切なことは予備校のカリキュラムを確実にこなすことですので、まずはそこに集中してください。
加えて、簿財受験生についてはスタディングが破格のコースを用意しており、大原・TAC生も受講を検討すべきだと思います。
僕は大原生でしたが、今、簿財を受験するなら絶対にスタディングの直前コースは受講します。
・問題の取捨選択の練習ができる
・合格祝金が合格に向けたモチベーションになる
・2024年合格でも祝金がもらえるので今年1科目受験でもOK
大原・TAC通年コース受講生以外
上で述べたように、他の受験生に勝とうと思うと、受験生の大部分が利用する大原・TACは利用すべきだと思います。
直前対策コースだけでも合格に必要なことを網羅してくれます。合格を掴み取るために、是非、受講を検討してみてください。
大原かTACかを迷う場合は通いやすい方を選ぶのが良いと思います。場所は大原校舎一覧、TAC校舎一覧から確認してください。
大原・TACを利用することで自分のレベルが把握できます。模試だけでも受ける価値は大いにあります。
まとめ_直前対策には予備校を有効活用しよう
税理士試験は直前期の過ごし方が合否を分けます。他の受験生に勝つために十分な対策をしましょう。
直前対策のために予備校の活用は必須です。効果的に活用して合格を掴み取りましょう!
税理士試験直前期で苦しい時期に入ってきました。ここまで努力を続けてこられた皆様は素晴らしいです。最後の踏ん張りに向けて少しでもお力になれればという気持ちで記事を書きました。皆様の合格を心から祈っています。
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