働きながら税理士試験に合格したしっぽです。
このブログでは働きながら税理士に合格するノウハウを紹介しています。
この記事では、まず税理士の仕事内容や試験制度について解説します。
この記事を読めば税理士の仕事内容や資格の取り方がわかるよ!
税理士とはどんな資格?税理士の仕事解説!
税理士は税金に関する独占業務ができる税金の専門家です!
この独占業務は税理士資格を持っている人しかできません!
【税理士の独占業務】
1.税務代理
2.税務書類の作成
3.税務相談
税務代理
税務代理とは、税務に関して個人や法人を代理する業務です。
個人や法人は税金を納める義務を負っていますが、税金制度は複雑なので理解している人は少ないです。そこで、税理士が次のような業務を代理することで、正確・適正な納税手続きが可能となります。
•確定申告
•青色申告の承認申請
•税務調査の立会い
税務書類の作成
税務書類の作成とは、個人や法人に代わって各種申告手続きなどに必要な税務書類を作成する業務のことです。
たとえば、次のような書類を作成します。
•確定申告書
•相続税申告書
•青色申告承認申請書
•その他税務署などに提出する書類 など
「税務書類の作成」自体が税理士の独占業務に含まれているため、有資格者以外が業務として請け負うのは違法行為となる重要なお仕事です。
税務相談
個人や法人から受ける税務相談に回答します。次のような相談内容が寄せられるのが一般的です。
•身近な節税相談や税金にまつわる疑問の解消
•役員報酬に関する相談
•資金繰りや融資に関する相談
•事業計画・経営計画に関する相談 など
税理士には独占業務があって、これは税理士しかできないんだね!
そうだよ!独占業務を持っていることが税理士の最大の魅力だね!税理士資格があれば、組織に縛られずに、自分の自由に仕事ができるんだ!
税理士はどうやってなるの?資格制度を解説!
税理士資格の取得方法
税理士資格を取得するのは以下の手順となります。
①出願
税理士試験の受験資格を満たしていることを確認したうえで出願
(試験は毎年1回8月に実施)
※受験資格については大学の一般教養の社会学系の単位取得で満たせます
②試験合格
11科目中5科目を選択して合格する(科目合格制度を採用)
③実務経験
2年以上の実務経験が必要
※税理士法人での業務に限らず、会社の経理業務でも可
④税理士登録
税理士会に書類提出、面接のうえ税理士として登録
※登録しなければ税理士業ができません
②と③は同時進行でも問題ありません。
この中で、試験合格が非常にハードルが高いです!勉強法などはこのブログの別記事で解説しています!
▼税理士試験の申込方法については以下の記事でまとめてます
税理士の試験科目(11科目から5科目を選択)
税理士試験に合格するには会計2科目(簿記論、財務諸表論)と税法3科目の合計5科目に合格する必要があります。
税法9科目の中から3科目を選ぶ必要があり、法人税法か所得税法はいずれかの科目が必須科目です。
税理士の試験科目の配点や特色はこんな感じだよ
税理士の受験資格
税理士試験では、会計科目と税法科目で受験要件が違います。
会計科目:受験要件がなく誰でも受験可能
税法科目:大学・短大・専門学校の社会学系の単位が1つ以上
(あらゆる科目が該当し、「教養科目」や「共通科目」として位置づけられている場合であっても対象となります)
※詳細は国税庁HPを参考にして下さい。
大学や短大に通った経験がなくても、専門学校などで対象単位を取得する方法もあるので、多くの方が受験できます。
税理士試験は多くの人が受けられるんだね!
そうだね。でも、合格には多くの時間がかかるから、大切なのは時間をかけてでも合格したいという強い熱意だと思うな!
税理士試験は科目合格制度!一度合格した科目は一生有効!
税理士試験は5科目に合格する必要がありますが、科目合格制度を採用しており、一度合格した科目は一生有効になります!
したがって、着実に1科目ずつ合格を重ねていけば、いつか合格できる資格であり、働きながらでも十分に合格が可能な資格です!
税理士は5科目も取らなければいけないのは大変だね。でも、科目合格制度だから着実に努力できる人に向いてるんだね!
そうだね。税理士は着実に努力すれば働きながらでも合格出来る。独占業務があって働きながら合格出来る資格は税理士くらいだと思うよ!
税理士試験の難易度
税理士試験の難易度は非常に高く、税務知識に関して必要な知識は公認会計士よりも多く、内容も深いです。
試験は相対評価になっており、受験者の中で上位に入ることで合格となります。
試験の合格率等は国税庁HPの通りで、各科目の合格率は10〜20%程度となっています。
税理士は独立業務があり、自分の仕事にしようと目指している人がほとんどであり、みなさん人生を掛けて本気で取り組んできます。
その中で、上位に入らなければいけませんので、合格するためには相当の覚悟が必要です。
税理士試験の勉強時間
税理士試験の勉強時間の目安は予備校などが出している以下の表が使われます。
この表は最低限必要な時間というだけで、これだけかければ合格出来るというものではありません。この程度で合格出来ると安易に思わないでいただきたいです。
また、税理士試験では税法を暗記する必要がありますが、上の表には理論暗記のために使う時間が入っていません。
なお、上の表では範囲の狭い科目の勉強時間が短くなっていますが、税理士試験は相対評価であるため、他の受験生より高い点数を足らなければなりません。範囲の狭い科目であっても、他の受験生も勉強してくるので、それを上回るためには相当の勉強時間が必要です。表のような短時間では到底合格できません。
しっぽの体験や他の受験生から聞いたところ、1科目あたり1,000時間以上が目安になると思います。
税理士試験合格にかかる期間
税理士試験に合格するまでにかかる年数は人それぞれです。受験専念なら2〜3年で合格する人もいますが、働きながらであれば、1年1科目取ることも困難ですので、基本的には5年以上はかかるでしょう。中には10年以上かかる人もいます。
中途半端な気持ちで勉強を始めてしまうと、なかなか合格できず、ズルズルと長期間かかってしまいます。
働きながらであれば、1年1科目を目標にして、絶対に合格するんだという強い覚悟を持って勉強すべきです。
税理士になるには凄く時間がかかるんだね
そうだね。僕は合格に7年かかったけど、税理士の集まりでは早いねって言われたよ。10年以上かかった人も多かった。それだけ人生を懸ける資格だから、大切なのは「なぜ税理士を目指すのか?」をしっかり考えることだね!
【まとめ】税理士は税金の独占業務ができる専門家!
税理士は税金の独占業務ができる専門家です。
資格取得には時間がかかりますが、取得できれば、いわゆる手に職をつけることができる資格であり時間をかけてでも勉強する価値は充分にあります!!
ただし、合格にかかる時間や労力は非常に大きいので、相当の覚悟が必要になります。また長期間モチベーションを保つ工夫なども必要です。
このブログで税理士合格のための勉強法などを書いているから是非見て下さい!
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