【簿記論】働きながら税理士5科目合格者が合格7ポイントを解説!勉強時間・合格率も集計、財務諸表論と同時もあり!

しっぽ
この記事を書いた人
・30代前半男性
・働きながら税理士試験5科目合格(簿財法所消)
・税理士を目指す人を応援したい
・質問、意見などツイッターで連絡ください!

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簿記論は税理士試験の最初の科目として受験する人が多いでしょう。勉強をしていると、「思ったよりも大変だ」「本当に合格できるのか」と思う人も多いのではないでしょうか。

僕も最初は全く合格のイメージがつかず諦めかけましたが、先輩のアドバイスどおりに勉強して、最終的に採点予想で上位 3%に入る高得点で合格することができました。

合格証書の写真
結果通知書の写真

この記事では「簿記論」に合格するための方法を紹介します。

この記事からわかること

・簿記論の受験資格、勉強時間、難易度
・簿記論に合格するためのオススメ予備校
・簿記論合格のためのポイント

しっぽ

僕も簿記論には苦労しました。一度諦めかけましたが、最後は高得点で合格しました。試行錯誤して合格したノウハウを凝縮しましたので、簿記論合格を目指す人は最後まで読んで下さい。

目次

簿記論の受験資格(簿記1級は不要)

簿記論とは税理士試験になるために必須で合格しなければならない会計2科目のうちの一つです。内容としては、簿記検定の難易度が高いバージョンです。

2023年度から受験要件が緩和されて誰でも受験可能になりました。それまでは簿記1級や大学の単位が必要でしたが全く不要です。

簿記1級は不要ですが、簿記論を受験する前に、簿記2級に合格しておくことをおすすめします。理由は、簿記2級の内容は簿記論にも活用できることと、簿記2級の学習をすることで簿記論の感覚が掴めるからです。簿記2級の合格が難しい場合は簿記論の合格は難しいでしょう。

難易度(合格者数・合格率)

税理士試験各科目の合格数・合格率は以下のとおりです▼

出典:国税庁HP(グラフは当ブログ管理作成)

簿記論の2023年度の合格率は17.4%です。例年の合格率は15〜20%程度であり、税理士試験の科目の中では比較的合格率が高い試験です。

また、受験者数も全科目の中で最大であり、多くの人が最初に受験する科目でもあるので、受験者の中にはまだ合格水準に達して居ない人もいるため、税理士試験の中では比較的難易度は低い方です。

ただし、税理士者は独占業務がある資格であり簿記2級と比べると難易度は跳ね上がります。合格には相当の労力を要することは覚悟が必要です。

勉強時間(800〜1,000時間程度)

各予備校が出している勉強時間は以下のとおりです。

ここでは400〜450時間となっていますが、これは最低限予備校のカリキュラムをこなすための時間でしょう。

自分の経験や受験仲間から聞くと実際には800〜1,000時間程度必要です。

しっぽ

様々なサイトで勉強時間が載っていますが、これはあくまで目安です。2,000時間以上で受からない人もいれば、少ない時間で受かる人もいます。大切なのは時間ではなく内容です。合格に必要なポイントはこの記事で説明しています。

財務諸表論とどっちから?同時もアリ

簿記論は必須科目であることに加えて、簿記論の知識が他の科目にも必要となるので税理士試験の中で最初に受験する人が多いでしょう。僕も基本的には最初に受験することをおすすめしています。

同じ会計科目の財務諸表論とは範囲が重なることが多く、両方勉強することで相乗効果があるので、時間に余裕があれば同時に受験するのもオススメです。

科目の選び方や受験順序についてはこの記事にまとめています

しっぽ

税理士になるにはまず簿記論に合格することが第一歩です。税理士試験の登竜門と言えます!

独学は困難→予備校活用(大原・TAC・スタディング)

簿記論に合格するのに独学は困難です。税理士試験は相対評価の試験で、合格するためには他の受験生に勝たなければいけません。

他の受験生は基本的に予備校を活用して勉強を進めるので、確実に合格しようと思ったら予備校を利用すべきです。

オススメの予備校資格の大原・TAC・スタディングです。

オススメ予備校

資格の大原:合格実績1位(受験者の50%程度)
TAC:合格実績2位(受験者の40%程度)
スタディング:圧倒的なコスパ(簿財2科目で59,800円)

資格の大原

「資格の大原」税理士試験予備校の最大手です。ポイントは何と言って圧倒的な合格実績

例年、税理士試験の官報合格者(5科目合格)の半数程度が大原生です!

TAC

TACは合格実績を2022年(令和3年)までしか公開していませんが、2022年の税理士試験で官報合格した620人のうち、TACの受講生は289人(46.6%)です。

大原の合格者占有率が50%以上なので、TACと大原で90%以上を占めており、税理士合格者のほとんどが大原かTACを受講しています。

スタディング

スタディングHPから引用

スタディングは川口春奈さんのCMで最近話題で、会員数は急増しています。

2023年度の税理士試験合格体験記には488名が掲載されており、かなりの受講者が合格しています。特に簿財2科目で59,800円のコース(2年目の受講は無料)が人気です。大原・TACの1科目20万円程度、2科目40万円程度と比べると破格の値段です。

また、そのコースで簿財2科目に合格したという合格者の声もあり、スタディングだけでも合格できるようです。

【簿財2科目合格】みんなが解ける問題を必ず解けるようにすれば合格できるという中村先生の言葉を信じて、スタディングの内容を完璧にした結果、合格を勝ち取ることができました。

スタディング税理士講座合格者の声(2022年 あろえさん)から引用
しっぽ

税理士試験では予備校をうまく活用することが合格に繋がります!スタディングについては別の記事にまとめています。

合格のポイント7選

ここからは簿記論に合格するための7つのポイントを紹介してきます。

簿記論合格のポイント

①過去問を早めに一度解く
②直前期は毎日総合問題を解く
③要点チェックノートを活用
④基本問題を確実に回答
⑤捨て問題を作る
⑥ミスノートを活用
⑦道具にこだわる(ペン・電卓)

①過去問を早めに一度解く

簿記論が税理士試験で初めての科目になる人が多いと思います。まずは、本番の試験がどのようなものかイメージするために早めの時期に過去問を解いてみましょう

理想は年内までに1度解いてみるべきです。これにより本番までに必要な対策(ここから説明するポイント)のイメージができます

②直前期は毎日総合問題を解く

簿記論の学習においては問題演習が大切です。
簿記論は2時間で3つの大問を解かなければならず時間が足りません。問題を解くスピードを早めるためにも、ひたすら問題を多く解くことが大切な科目です。

予備校のカリキュラムに従って学習を進めると基本的にはゴールデンウィークまでには内容は一巡します。ゴールデンウィーク明けからは毎日総合問題を解きましょう

毎日の流れは以下の通りです。全体で90分程度です。ゴールデンウィーク以降は毎日少なくともこの時間は確保しましょう。

毎日の総合問題解答の流れ

①総合問題を解く(70分程度)
②答え合わせ(10分程度)
③間違えた問題をミスノートに書く(10分程度)

直前期の対策はこの記事にまとめています

③要点チェックノートを活用

簿記論の合格については、基礎の要点を抑えることが大切です。要点を抑えるためには資格の大原の「要点チェックノート」、TACの「完全無欠の総まとめ」が非常に役に立ちます!

簿記論は計算問題のみとはいえ、公式や重要な論点の仕分け方法など暗記しなければならない項目もあります。そういったものを暗記するためのツールとして非常に効果的です。

暗記すべき項目に付箋やマーカーをして自分がすぐに見える状態にして、いつでも持ち歩くことがおすすめです。

▼すべての受験生にオススメ!

④基礎問題を確実に解答

簿記論は基礎問題をミスなく確実に解答できれば合格できます

簿記論は2時間で大問3つを回答しなければならず、全て解答するには時間が圧倒的に足りません合格点を取るには、いかに基本的な問題を短い時間でミスなく解答できるかにかかっています
合格率は上に書いているように15〜20%です。他の受験生も難しい問題は解けないので、基礎問題をミスなく得点を重ねていけば、十分にこの上位15〜20%に入ることができます。

⑤捨て問題を作る

基礎問題を確実に解答するために、捨て問題を作りましょう。難しい問題に時間をかけすぎてしまうと解くべき基礎問題を解答する時間が取れません。難しい問題は他の受験生も解けません。こだわりすぎないようにしましょう!

そのためには、最初に問題全てをさっと読む素読みが非常に重要です。
最初に全ての問題を見ることで、どの問題にどれくらいの時間をかけるべきか判断できます。
また、進めていて、簡単に解けそうだと思った問題であっても1分程度考えて手が止まったら、その問題は後回しにして次に進みましょう試験本番は非常に緊張しますので、基本論点を急に忘れることもありますが、次の問題をといてまた戻ってくれば思い出すことが多いです。

問題を後回しにすることは怖いかもしれませんが大丈夫です。勇気を持って後回しにしましょう。

⑥計算ミス対策(ミスノート)

簿記論は難しい問題を解くには時間が足りないので、基本問題をいかにミスなく解答するかが大切です。そのために、ミスノートを作成しましょう!

ミスノートとは、これまでに自分が問題を解いてミスした内容をメモして、同じミスをしないようにするツールです。

具体的な運用方法は以下のとおりです▼

ミスノート活用術

・ノートを1冊用意する(持ち運びできるサイズ)
・問題解答でミスした内容をメモする(項目ごとにページ分け)
 例:「減価償却費」項目 月数按分を忘れた など
・直前期に過去問や模試の前に見返してミスしないように意識する

⑦道具に拘る(ペン・電卓)

ミスなく時間内に基本問題を確実に解答するには、自分に合った道具を使うことだ大切です。

特に、ペン電卓には拘りましょう。

ペンは書くスピードに大きく関わりますし、数字の見間違いを防ぐために自分の文字が見やすいものを選ぶべきです。個人的には細いものがいいと思っています。なお、試験当日には予備も含めて3本以上用意しましょう

▼僕が使っていたペン

電卓は計算のスピードに大きく関わります。電卓によって配列が違うので自分に合うものを決めて使い慣れることが大切です。僕はカシオ(簿記検定推奨品)をオススメします。反応速度が非常に速く、解答時間が短縮できることに加えて、ミスが減らせます

なお、試験当日には予備も含めて2つは用意しましょう

▼僕が使っていた電卓

みこまろ

簿記論は基本問題を確実に解くことが大切なんだね!

しっぽ

そうだね!難しい問題はみんな解けないから、基本問題さえ確実に解ければ合格できるよ!いかに基本問題を解ける状態を作るかに力を注ぐべきだね!

まとめ_簿記論は基本問題を確実に解ければ合格できる!

簿記論は税理士試験で最初に受験する人が多いと思います。なかなか合格することが難しくて苦労する人も多いと思いますが、まず簿記論に合格することが税理士試験合格の第一歩です。

上にも書いているとおり、簿記論は基本問題を確実に解くことができれば合格できます!基本問題を確実に解けるように問題演習やミスノートの活用をした上で、試験に挑みましょう!

しっぽ

最後まで読んでくださってありがとうございます。この記事を読んでくださった皆様が簿記論に合格することを心から祈っています!他にも税理士試験合格のための記事を書いてますので、ぜひ見てください!

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